2017年4月、アメリカ合衆国の一部地域でYouTubeTVがサービスを開始しました。
このサービスは名前からもわかるようにYouTubeが提供しているのですが、そのYouTubeとはサービス内容が異なります。
YouTubeTVはインターネット回線を利用してケーブルテレビを視聴できるサービス。
また、言い換えればインターネット回線さえあればスマホやタブレット、そしてテレビなど様々な機器でどこでもテレビを視聴できるということ。
現在日本ではサービスが提供されていませんが、今後サービスが提供される可能性はあるのか…
また、サービスが提供された場合に私たちがどれくらい楽しめるのか…
私なりに考えてみました。
YouTubeTVとは
YouTubeTVとはコードレスでケーブルテレビを観られるサービスで、利用料は月額35ドル。
家族やルームメートなど同じ家(部屋)に住んでいる人たちで6つまでアカウントを共有することができ、同時にログインして別の番組を観ることができます。
ただし同時に生放送を観られるのは6つのアカウントのうち3つまでとなっています。
また、アカウントを取得すると個別に保存できる容量無制限のライブラリーを与えられるのですが、録画したものはそのライブラリーに9か月間保存されます。
録画したものは6アカウントが同時に別々の番組を視聴できると思います。(公式サイトでは「生放送は6アカウント中3アカウントまで同時利用できる」としか書いていない)
視聴する機器はスマホやタブレットなど様々で、Chromecastを利用すればテレビでも楽しめます。
YouTubeTVのメリット
「もしも日本でYouTubeTVがサービスをはじめたら…」というのを念頭に、そのメリットを考えてみました。
アメリカでの価格ですが、やはり月額35ドルで6つアカウントを作成できることは大きなメリットでしょう。
また、そのうち3アカウントは別々の番組を生放送で観ることができるので不都合もないと思います。
ちなみにこのアカウントの共有ですが、公式サイトでは「家族やルームメイトなど同じ家(部屋)に住む人」となっています。
自宅にテレビが複数ある場合にも各部屋のテレビでYouTubeTVが楽しめるので良いですね。
YouTubeTVを視聴できる機器はスマホやタブレットはもちろんAppleTVやChromecastを使用すればテレビ画面で視聴することができます。
最近はChromecastを内蔵しているテレビやモニターがあるので、それがあればChromecastは必要ないですし、HDMI端子の節約にもつながります。
そして私がいちばんメリットだと感じたのがインターネット回線のみでケーブルテレビが観られるということ。
日本でケーブルテレビを観ようとするとけっこう面倒なんですね。
それがYouTubeTVなら自分の好きなタイミングですぐにケーブルテレビを契約できる。
もちろんチューナーも不要。
便利以外のなんでもないですよね。
YouTubeTVのデメリット
もちろんYouTubeTVのデメリットも考えてみました。
まず、「録画した番組を永久保存できない」ということが思い浮かびました。
録画した番組は9か月間は保存されるものの、9か月を過ぎると自動削除されると思われます。
ちなみにBlu-rayディスクなどに保存できるのかは不明。
ケーブルテレビなどでバラエティを録画した場合、ずっと保存しておきたい番組もあるとおもいますが9か月を超えて保存ができないのはちょっとデメリットかなと感じました。
ただし、最近はオンデマンドなどで配信していることもあるのでその辺は(YouTubeTVだけでなく業界全体の)今後の展開に注目ですね。
私が思い浮かんだのはそれくらいなんですが…
そもそも「永久保存する必要があるのか?」ということも考えました。
現在、私はケーブルテレビを契約していますが録画したものの観ないで放置している番組はたくさんあります。
ハードディスクの保存容量に限りがあるので一杯になりかけたらどれかを削除するという生活。
それなら自動で削除してくれたほうが楽ですよね。
むしろYouTubeTVには保存容量に限りがないので好きなだけ録画できる。
デメリットがメリットになっちゃいました。笑
日本でYouTubeTVがはじまれば…また既存サービスとの違いは
もしも日本でYouTubeTVがサービスを開始すると現在ケーブルテレビに加入していない人も興味を示すのではないかと考えています。
というのも現状ではケーブルテレビを導入するのに面倒が多い!
家の外を工事するだけでなく部屋の中の工事もするのでスケジュールを調整して同席しないといけないんですよね。
最近はケーブルテレビやインターネットが導入済みのマンションが増えたけれど、ケーブルテレビの公式サイトで確認すると設備が導入済みのマンションでも簡単な室内工事が必要とのこと。
その簡単な工事が面倒だしチューナーなどもレンタルなのでサービスを中止したら返却しないといけない…これもまた面倒。
そもそも「簡単な工事」って言われたところで工事するのは私たちじゃないから関係ないし。
そして気になる視聴料も¥4,000円前後くらいだけど別途チューナーが必要だったり、そもそも契約期間の縛りがあることも多いですね。
とにかく加入しにくく辞めにくい独特のシステムです。
対してYouTubeTVは必要機器も今あるものでいけるしキャストするならChrmecastが必要なくらい。
おそらく契約も月単位での契約ができるはず。
これはYouTubeTVだけに関わらずNetflixやHuluそしてSpotifyもそうですよね。
結論:日本でサービスが始まると加入率は上がるだろうけど…
YouTubeTVが日本で始まれば加入率はグッと上がるのではないかと思います。
やはり簡単にサービスに加入できて、中止するときも簡単。
視聴するデバイスも多種多様だしテレビへのキャストなど拡張性も高い。
録画するのも別途ハードディスクを用意する必要はなく容量も無制限。
文句なしですよね。
逆に契約に何か縛りをかければYouTubeTVは失敗に終わると思います。
NetflixやHuluそしてSpotifyなどでも騒がれている権利の問題がネックとなりそうですが、それを契約縛りなどで視聴者へ返さないサービスになると良いですね。
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